ありふれた雑草三種(14/4/27)
紹介し損ねていた雑草三種です。特に珍しいものではなく、普通に見られますが、
見栄えのするものではありませんので、あまり知られていないかもしれません。
その、見栄えのしない、というのが、今まで紹介してこなかった
理由でしょうか。
(アレチギシギシ/タチイヌノフグリ/ヤブタビラコ)
アレチギシギシ(荒地羊蹄) たで科。
ユーラシア大陸原産の帰化植物で多年生草本です。
1905年に横浜で初めて見いだされたとあります。
スイバ属(Rumex)で、日本に昔からあるギシギシに対して、
類似種で荒地に生えるのでアレチギシギシです。
で、もとになるギシギシの名前の由来は、よく分かっていません。
どうも、京都あたりで使われていた言葉のようで、
「ギシギシ」という擬音語で連想する何かがあったのでしょう。
ギシギシの仲間には、(オリジナルの)ギシギシ、エゾギシギシ、
アレチギシギシ、ナガバギシギシなどあります。
見分け方ですが、アレチギシギシは花穂が5重の塔のように、輪生していることです。
花期は6−10月とありますが、岐阜大ではすでに写真のようにしっかりと花が咲いていました。
オリジナルのギシギシをと探したのですが、見つかりませんでした。
見つかったら、紹介したいと思います。
タチイヌノフグリ(立ち犬の陰嚢) ごまのはぐさ科。
ヨーロッパ原産で、世界中に帰化している越年生草本です。
オオイヌノフグリが地面を覆うように生えるのに対して、
茎を立ち上げて咲くのでタチイヌノフグリです。
花は、オオイヌノフグリの花にそっくりですが、
大きさが半分くらいで、葉に埋もれてあまり目立ちません。
明治初年に東京で見いだされ、その後全国に広がった、
とあります。オオイヌノフグリよりも、道端、荒地など、
より乾燥したところを好むようです。
本種が属するクワガタソウ属(Veronica)ですが、
これまではごまのはぐさ科とされてきましたが、Wikiではおおばこ科に分類されています。
ヤブタビラコ(藪田平子) きく科。
田の畔、公園の木陰、林縁などやや湿ったところを好む越年生草本です。
花はオニタビラコにそっくりで、藪(日陰)に生えるので、
ヤブタビラコです。
でも、草姿は全然違い、オニタビラコが根生葉から、
20-40cm程度の真っ直ぐな花茎を伸ばし、
その先端部に多数の花をつけるのに対して、
ヤブタビラコはひょろひょろとした茎を出して地面を覆っていきます。
花数も、オニタビラコに比べるとまばらです。
オニタビラコがオニタビラコ属(Youngia)なのに対して、
ヤブタビラコとコオニタビラコ(本来のタビラコ、春の七草のホトケノザ)は
ヤブタビラコ属(Lapsanastrum)です。
由緒あるコオニタビラコ、岐阜大学では見つけられていません。
コオニタビラコという屈辱的な名前も、個体数の減少を
反映しているのでしょうか。
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