あーとぎゃらりー4(12/10/21)

今回は、すでに取り上げたものばかりです。でも、二つともとても小さな花なのので、 花の形なんて見ていない、という方も多いのではないかと思い、 クローズアップでお届けします。 でも、「あーとぎゃらりー」もおこがましいので、 そろそろ別のタイトルを考えないと。
キンモクセイ/ミゾソバ



キンモクセイ(金木犀) もくせい科。
多くの人は、木全体に咲いている様子や、特有の香りはご存じでも、 あまり花自体をよく観察したことはないかもしれません。 雄花ですので、4弁花のなかに2本の雄蕊が見えます。 雌花は(少なくとも日本には)存在しません。 種もできませんので繁殖はすべて挿し木、ということで、 日本中のキンモクセイは同じ遺伝子を持つクローンなのです。
そんなわけで、一斉に花を咲かせ、秋の訪れを教えてくれるキンモクセイですが、 今年はなかなか花が咲きません。 前回に掲示した写真(11/10/4、目次からも辿り着けます)は、 拡大していただくと右下に書かれているのですが、10月4日ですでに満開です。 でも、今年は19日でまだ「ちらほら咲き」、この先満開になるのか少し心配です。 植物が「秋」を知る方法は、二つ考えられます。一つは日照時間で、 日が短くなると秋と思って、花芽を付けたり、来春の準備に取り掛かったり。 短日植物などと呼ばれていますが、ポインセチアや秋咲きの菊などがあります。 もう一つは、当然ながら気温の変化に反応するもので、チューリップなど冬咲き球根は、 低温に当てないと、花芽をつけてくれません。今年が異様な暖秋だったことを考えると、 キンモクセイは気温に反応して花を付けるのでしょうか。そういえば、 昨年は秋にサクラがあちこちで咲いたのは、一度寒い日が続いた後温かくなった (小春日和)ので、サクラが春と間違えたからでした。 律義な植物も、地球の気候変動には翻弄されてしまうようです。


ミゾソバ(溝蕎麦) たで科。
水辺を好む植物なので、岐阜大学では「丸池野草園」でしか見られません。 昨年は、草刈りでいったん絶滅状態になったので、 あまり立派な花が見られませんでした。でも、今年は水路わきの個体の一部が 草刈りを免れたため、立派な花を付けているものがありました。 このように、一斉に咲きそろっているのは比較的珍しい気がします。 また刈り取られないうちに、種を付けようとしているのでしょうか。 名前がミゾソバですから、蕎麦の花とそっくりです。 自然環境では、蕎麦の花のように 一面がピンクの花で覆われる大群落をつくるのですが、 岐阜大学にはそのようなサンクチュアリがないのが残念です。 ボランティアのグループで、野草(雑草?)園でも作れれば、 と思うのですが、でも本当は「制御された」雑草園を作るのは 大変なのです。
岐阜大学の花々TOP