晩夏の雑草(12/8/27)

もう夏も終わりですので、手持ちの夏の雑草の棚卸です。 これで、このホームページを始めてからほぼ1年、一応岐阜大学の花暦の完成です。 まだ、時期を逸したりして紹介できなかったものもありますが、 そうそう新しいものを紹介できるわけではありません。 これからは、造形美などを追及してみようかな、などと思っています。 でも、今回までは、まだ初登場の花たちです。
(ヨウシュヤマゴボウ/アメリカタカサブロウ/ペパーミント)


ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡) やまごぼう科。
牧野植物図鑑にはアメリカヤマゴボウとあります。 明治の初めに渡来した北アメリカ原産の雑草です。 多年草で一応「草」なのですが、大きいものは3m以上にもなり、 とにかく巨大です。夏から秋に30cmにもなる花穂を次々と付け、 付け根から先端へと順次開花していきます。 花は白、未成熟果は緑、成熟果は紫色で、成熟果の紫色果汁は染料になります。 成熟果に迂闊に触れたり、衣服に接触すると、紫色が取れずに困ります。 果実を含め、全草が有毒で、大量に摂取すると死亡することもあるそうです。
名前の由来ですが、日本にはヤマゴボウが自生していて、 こちらはアメリカからの帰化植物ということで、ヨウシュヤマゴボウです。 在来のヤマゴボウもやはり有毒植物で、根は薬用に利用される、とあります。 一方、信州などでは「山ごぼうの味噌漬」が売られていますが、 こちらはキク科アザミ属の根でゴボウに似ているので、 ヤマゴボウとして売っているそうです。 なんとも紛らわしい限りです。


アメリカタカサブロウ(アメリカ高三郎) きく科。
熱帯アメリカ原産のタカサブロウということで、 元あったタカサブロウ(モトタカサブロウと呼ぶ)に対して、 アメリカタカサブロウです。両者の違いは、アメリカタカサブロウの方が、 葉の幅が狭く、種に翼がないことです。種が付いていませんでしたが、 葉の形からアメリカタカサブロウとしておきます。 モトタカサブロウが水田のように湿った所を好むのに対して、 アメリカタカサブロウは乾燥した畑地にも生育しています。 花の形は、外側に不揃いな白色の舌状花、次に葯をつけた管状花と、 さらに中心部には未開花の管状花と並び、なかなかユニークで、 花だけでタカサブロウ(またはアメリカタカサブロウ)と分かります。
不思議な名前の由来ですが、タカサブロウはただれ目を治す薬草として知られていて、 タララビソウがタカサブロウに変わったとか、でも怪しいですね。 アメリカタカサブロウに同じ薬効があるのかどうか、私にはわかりません。


ペパーミント しそ科。
ハーブとして最もポピュラーなものの一つで、葉に触るだけでさわやかなミント (メントール)の香りがします。 有用植物で雑草ではないのですが、生命力が雑草よりも強く、 放置すると地下茎を広げて庭全体を覆ってしまいます。 雑草の定義にもよりますが、迷惑と思う人にとっては、 いったん適地に根を下ろすと、駆除の難しい植物です。 繁茂しすぎた時は、全部刈り取って乾燥させると、いつまでもよい香りがします。 実は、写真を撮った後で気づいたのですが、これが本当にペパーミントなのか、 自信はありません。 園芸品種はさまざまなので、ミントの一種であることは確かですが…。 香りを確認しておきますが、 園芸品種だとすると私の能力では完全な同定は不可能です。

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