早起きの雑草2種(12/8/26)
ともに、朝花を開き日中には萎んでしまう、朝が好きな雑草です。
そのため、なかなか写真に撮る機会がなく残されていたのですが、
日曜日の朝奮起して大学に行き、写真に撮ってみました。
(ツユクサ/スベリヒユ)
ツユクサ(露草) つゆくさ科。
畑、道端などでよく見かける、日本に昔からある畑雑草です。
花は朝顔のように朝咲いて昼にはしぼんでしまいます。
それで、私のような昼休み写真家には撮影が難しいものです。
名前も、朝露のように儚いというので、露草とか。
でも、万葉の時代、ツキクサ(月草)と呼ばれていたのが訛った
というのが本当のようです。
で、ツキクサは着き草で、花の青色が衣服などに「着きやすい」ことから来たとか。
この青色色素は容易に脱色するので、これが「朝露の儚さ」を連想したのかも。
ということで、このツユクサの青色は、脱色しやすいことから、
友禅の下絵を描くのにも使われているそうです。
で、ツユクサの花ですが、かなり個性的な形をしています。
耳のような青い科弁が2枚、その下には顔のような小さな白い花弁、
6本の雄蕊が前に突き出しており、前から見るとカマキリが獲物を狙って
待ち構えているような、そんな雰囲気もあります。
でも、「雑草」といわれるほどには岐阜大学に多くありません。
岐阜大学では、網羅的な草刈りがしばしば行われるため、
本当に強靭で生命力のあるもの以外は、
だんだんと減少する傾向にあるようです。
スベリヒユ(滑莧) すべりひゆ科。
スベリヒユは道端や畑などで普通に見かける畑雑草で、
一言で形容するとマツバボタンの野生種というところです。
この花も残念ながら、朝咲いて昼には萎んでしまうため、
私には撮影が難しいもののひとつでした。
植物自体は岐阜大学でも至る所にあるのですが、
昼休みの散歩では花の咲いているのを見かけたことがありません。
近頃は、花の大きな同属の園芸種が、
属名のportulaca(ポーチュラカ)という名前で売られています。
スベリヒユは乾燥に強く、真夏の炎天下に多くの
雑草が萎れているのをものともせず、多肉質の葉を一杯に広げています。
Wikipediaによると、C4型光合成をおこなうため、乾燥、高温、強光などの
過酷な条件に強いとあります。
C4型光合成は、700万年前の白亜紀の低CO2環境下に適合するよう
進化したもので、多くの植物が採用するC3型光合成に比べて、
弱光下では逆に効率が悪いとのこと、まさに猛暑の炎天下に特化した植物です。
これで思うのですが、人は地球温暖化とか騒いでいますが、生態系としてみれば、
地球環境が変化すれば、それに適合する生き物が進化してくるだけです。
地球温暖化は人類の危機ではあっても、地球の生命の危機ではないことを
スベリヒユが証明しているような気がします。
ところで、このスベリヒユは、昔から世界中で食べられている植物です。
茹でて和えものとして、炒めて、または生でサラダとして食べられると
あります。私も食べてみましたが、生では草の味しかしません。
でも、さっと煮て辛子ポン酢で食べると、ちょっとぬめりがあり、
「山菜」の雰囲気がします。
種を明かさずにお客さんに出すと、きっと喜んでもらえます。
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