香りのある木の花(12/6/3)
今回は香りのある木の花2種を取り上げます。
この花が咲くと、あたり一面に香りが漂い、
「あれっ、何だろう」と思います。でも、知らないと、
その芳香がどこから来るのか悩んでしまいます。
というのも、花はそんなに目立つ方ではありません。
スイカズラ/イボタノキ
スイカズラ(吸い葛) すいかずら科。
常緑蔓性木本です。でも、ほとんど草のように見えます。
樹木などに絡みつき、5月頃に新枝をのばし、枝先に次々と
花をつけます。
花は、咲初めは純白ですが、時間が経つと黄色味を帯びます。
一つの枝に、白と黄色の花が混在するので、金銀花の名前があります。
花には甘い蜜があり、花が咲くと甘い香りがあたり一面に
漂います。でも、それがこんな雑草のような花から発せられるとは。
「吸い葛」の意味も、昔甘いものが貴重だった時代、人が(
虫ではありません)喜んで、この甘い蜜を吸ったことからだとか。
昔は子供たちは、ミツバチのように様々な花(例えば、ツツジとか)
の蜜を吸って遊んでいました。でも、今は親から、自然に生えている
ものを口にしてはいけない、と躾けられているのでしょうか。
私が雑草などを口にすると、周りから一斉に冷たい目が向けられます。
私が学生時代に、「師匠」から教えてもらったことに、
「少々かじって死ぬような植物は少ない」、「植物は味で覚える」
の二つで、当時は片っ端から木の実や雑草の味見をする師匠を、
畏敬の目で
見ていました。私も年をとって、少し「なるほど」と思えるように
なった気がします。
イボタノキ(疣取木・水蝋樹) もくせい科。
落葉低木、全国の野山に自生しています。あまり、
観賞価値があるとも思えないので、岐阜大学に生えているものが、
人手で植えられたものか、雑草(雑木)として自生しているのか、
不明です。おそらく、後者でしょう。
もくせい科の多くの木がそうであるように、花は芳香を放ちます。
でも、これもあまりに見栄えのする花ではないので、この香りが
どこから来たのだろう、と周りを見回してしまいます。
Wikiには「樹皮上に寄生するイボタロウムシの分泌する「いぼた蝋」
は蝋燭の原料や日本刀の手入れに用いる。」とありますが、
私はまだ見たことがありません。気をつけて探しておきます。
このイボタロウムシ、カイガラムシの一種で、普通は親の仇の
ように嫌われ、駆除されるのですが、役に立つこともあるんですね。
ちなみに、この「イボタロウ」、ちゃんとネットで販売されています。
最後にイボタの意味ですが、疣(イボ)取り、ということで、このイボタロウを
つけるとイボがとれるというのですが、かなり怪しいですね。
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