季節の花ークチナシとハス(14/6/25)
花の端境期のこの時期に咲いてくれている花、クチナシとハスの
紹介です。ともに園芸品種と思われます。
(クチナシ/ハス)
クチナシ(梔子) あかね科。
静岡県以西の山地に自生する常緑低木で、海岸沿いなどの温暖な気候を好みます。
花には強い芳香があり、梅雨の季節を
代表する花として、庭木などによく利用されます。
写真は八重の園芸種ですが、野生種は6弁の一重です。
「くちなしの花」で歌われている「おまえのような花」
はどちらだったんでしょうね。
果実はオレンジ色に熟します。果実を乾燥、煮出して抽出する
色素クロシンは昔から黄色の着色料として、衣服や食品に
利用されてきました。
クチナシの名前は、果実が熟しても開かないので「口無し」と
いう説が有力です。
また碁盤の脚はクチナシの実を模していますが、
「口出し無用」の意味だとか、昔の人のシャレ心は素晴らしいですね。
ハス(蓮) はす科。
インド原産の多年生水性植物です。
名前は、果実の様子から「ハチス(蜂巣)」がハスになったものと
考えられています。地下茎は蓮根として食用になり、茨城県、徳島県で
多く栽培されています。
また、果実、茎なども食用に利用されます。
泥の中から美しい花を咲かせるハスは仏教では清浄のシンボルとして尊重され、
仏像の台座の意匠として使われています。
寅さんの歌にも「ドブに落ちても根のある奴はいつか蓮(はちす)の花と咲く」
とあります。
果実は皮が厚く、泥の中でも長期間発芽力を維持します。日本では、2000年前の
弥生時代の遺跡から発掘された種子を発芽させた「大賀(オオガ)ハス」が有名です。
花が咲くときに「ポン」と音がするというのは俗説のようですが、
大賀博士は、そのようなことを言って風流心を壊すのは良くないと戒めておられます。
なお、ハスとスイレンとはよく混同されますが、スイレンの葉は水面に浮かんで
いるのに対して、ハスの葉は水面から立ち上がります。
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