庭木として人気の春花木(13/5/2)

公園樹、庭木として人気の花木三種です。 でも、三者ともあまり園芸種という感じはせず、 自生種の姿をそのまま残しています。 タニウツギとフジは自生種の写真も掲載します。
(ドウダンツツジ/タニウツギ/フジ)


ドウダンツツジ(灯台躑躅) つつじ科。
落葉低木で、春に葉の出た少し後に、真っ白な釣鐘型の小さな花を多数つけます。 日本の温暖な岩山に自生するが自生地は少ない、とあります。 むしろ、庭木として知られ、多く利用されています。 若葉に白い花がつく様子も見事ですが、秋の紅葉はカエデと匹敵します。 低木で、樹高はせいぜい2-3mのため、主として垣根などとして用いられます。 ちなみにこのドウダン(灯台)ですが、結び灯台という3本足の灯台(油皿を載せる台) に枝分かれの様子が(当然上下逆さまに見て)似ているからだというのですが、 どうでしょう。私は、花の形が燭台に似ているからと思っていました。


タニウツギ(谷空木) すいかずら科。
岐阜大学(左・上)、飛騨(右・下)
岐阜大学には白い花のウツギ(卯の花)は見かけないのですが、 なぜかタニウツギがあります。タニウツギの類似種にはニシキウツギがあり、 タニウツギは日本海側、ニシキウツギは太平洋側に分布するとあります。 ニシキウツギの花は、咲き始めは白く後に紅になります。 写真の木は全部同じ薄紅色なので、タニウツギとしました。 牧野図鑑には「庭に植えられるベニウツギはタニウツギの変種である」とあるので、 ベニウツギなのかも知れません。 あわせて飛騨の山で撮った(自生の)タニウツギを掲載します。 私には、花つきを除いて、二つの花は同じに見えますがいかがでしょうか。 原種のタニウツギですが、山地に普通とありますが、 崩落地などによく侵入するため、この名前があるのでしょうか。


フジ(谷空木) まめ科。
岐阜大学(左・上)、岐阜(右・下)
藤棚として公園などに植栽されるフジです。 フジは、古樹になると一本の木から数百もの花穂を垂らして、見事な景観になります。 どうも、フジのような華やかさをつたないカメラ技術で表現するのは難しく、 避けていたのですが、ある人のリクエストに応じて撮影したので掲載しました。 日本に自生するフジは、フジ(ノダフジ) とヤマフジがあります。ともにつる性植物で、(自生では)他の樹木に巻き付いて 成長するのですが、フジは右巻き、ヤマフジは左巻きです。また、ヤマフジは 一個花が大きく、花穂は短いということです。ヤマフジの分布は兵庫以西 ということで、京都奈良までの自生のフジは(ノダ)フジとのことです。 参考のため、自生のフジの写真をあわせて掲載します。 岐阜で撮ったフジの写真、10mを超える立派なものですが、残念ながら 左巻きを確認できません。でも、花穂の長さをあわせてフジということに しておきます。 なお、フジは造林業者にとっては樹木の生育を妨げる「雑草」に等しく、 植林地では見つけ次第駆除する、という話を聞きました。

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