落ち穂拾い(12/7/7)

紹介のタイミングがなく、残ってしまったものの紹介です。 とりあえず季節外れにならないうちに、と思っての落ち穂拾いです。 この季節に欠かせない花にモジズリ(ネジバナ)がありますが、 既に取り上げていますので、解説は省略しました。
(ヒメガマ/ヒルザキツキミソウ/モジズリ)


ヒメガマ(姫蒲) がま科。
浅い水中の泥の中に根を張り、水辺に群落を作ります。昔から日本に生育していた植物で、 「雑草」ではありません。写真のように、上に雄花、下に雌花と二つに分かれた「花」 をつけます。雄花は花粉を飛ばすと終わりですが、雌花はその後「綿毛」を持った種になります。 種は熟すと茶色っぽくなり、フランクフルトそっくりです。ガマの花粉は「蒲黄」(ほおう) と呼ばれる生薬となります。あの「因幡の白ウサギ」にでてくるのもこのガマの穂です。 兎はガマの綿毛にくるまるよう言われたとありますが、「蒲黄」の薬効を期待してのこととの 説があります。ガマは水質浄化にも役立ち、有用植物です。 がま科は1属10種、比較的孤立した種で、日本には、ガマ、コガマ、ヒメガマが生育しています。 3種の違いは花穂の形で、ヒメガマは雄花と雌花の間に隙間がありますが、ガマは隙間がありません。 コガマは、ガマと同じく隙間がありませんが、ガマより小型です。写真はヒメガマですが、 ガマと薬効に違いがあるのか分かりません。


ヒルザキツキミソウ(昼咲き月見草) あかばな科。
昼に咲く月見草の仲間ということで、そのままヒルザキツキミソウです。 北米原産の帰化植物です。もともと観賞用に持ち込まれたものが、野生化したと考えられています。 写真は、歩道の隙間に生えていたものなので花付きがいまいちですが、 花壇でしっかりと育てられたものでは、株一面がピンクの 花で被われ、豪華な感じがします。夕方に開花するとありますが、翌日の昼間も、 暑さに負けずにしっかりと咲いています。 あかばな科の花では、ユウゲショウ(12/5/16)、コマツヨイグサ(12/6/9)を取り上げましたが、 いずれも4弁花で、形が<なんとなく>似ています。 人の顔と同じで、この<何となく似ている>というのが重要で、 これが分かるようになると、新しい花をみたとき、「あっ、○○科かな」と 見当を付けて、図鑑などで検索ができます。


モジズリ(捩摺)。 らん科。
あーとぎゃらりー1(11/9/29)で取り上げていますので、解説はそちらをご覧ください。 写真は、敷石の隙間に生えていたのが、誰かに踏みつけられて倒れてしまったのですが、 それにもめげず花を咲かせているという、雑草の健気さ、力強さを表しているようで、 取り上げてみたくなりました。


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