レンゲとツメクサ(12/5/2)


レンゲとツメクサは、マメ科で田畑の有用植物です。 昔学校で学んだのを覚えていられるでしょうか。 マメ科は、自分の根に根粒菌を寄生させ、空気中の窒素を固定させることで、 窒素分の少ない痩せた土壌でも育つことが出来ます。 こうして固定された窒素は植物体に貯め込まれるため、 化成肥料のなかった昔には、農作には欠かせないものでした。
レンゲ/シロツメクサ/ベニバナツメクサ/コメツブツメクサ


ゲンゲ/レンゲソウ(蓮華草) まめ科。
私にはレンゲソウでしかなく、なぜ「ゲンゲ」か分かりませんが、和名は ゲンゲになっています。「手に取るなやはり野に置け蓮華草」という 戯歌がありますが、私は子供の頃にはレンゲ詰みをした記憶があります。 昔から、いじめられっ子だったのです。 で、昔は(いつも「昔は」ですみません)至る所にレンゲ畑がありました。 もちろん、子供を喜こばすためにではなく、田植え前にすき込んで窒素肥料 (緑肥というそうです)とするためです。 でも、遊ぶ場所も、道具もなかった時代、レンゲ畑は 子供たちの恰好の遊び場でした。 レンゲがクッションとなって転んでも痛くはないし。 今も時々レンゲ畑を見かけますが、 あれは、観賞用?それとも肥料のため?どちらでしょうか。 レンゲで育てた米は化学肥料で育てた米より、きっとおいしいのでしょう。 そういえば、「グスコーブドリの伝記」では、 空から窒素肥料を(雨に入れてだっけ?)撒くという話がありました。 今だと、「化学肥料漬け」と言って批判されそうですが、 当時の賢二にとっては、科学による農業生産性の向上は、 心からの願いだったのでしょうね。 こんなありがたいレンゲですが、 残念ながら岐阜大学ではほとんど栽培されていません。 この写真は、こぼれ種なんでしょうか、畑の隅っこで毎年咲いています。


シロツメクサ(白詰め草) まめ科。
詰め草とは昔(たぶん江戸時代)ヨーロッパからガラス工芸など貴重品が 日本に送られてくるとき、この花の乾燥したものを緩衝材(いまのプチプチ) として使ったことから、日本に広がったと言われています。 確かに花を触ってみると、咲いている時からカサカサして、緩衝材に ピッタシです。 シロツメクサは、ヨーロッパでは牧草として、 また日本のレンゲソウのように緑肥としても利用されています。 また、強力な繁殖力から、グランドカバー(雑草の防止)にも 使われています。 いわゆる「クローバ」と呼ばれるのが、このツメクサの仲間です。 属名Trifoliumは三つ葉ということで、普通は葉(小葉)が3枚に分かれています。 そこで、「四葉のクローバ」を探すという遊びが生まれるのですが。 白いボールのような花(というか、花の集合体)は冬を除いて年中咲いています。 岐阜大学でも、人手で植えられたのかどうか不明ですが、至る所で繁茂しています。


ベニバナツメクサ(紅花詰め草) まめ科。
ヨーロッパ原産で、日本には観賞用として導入されたようで、 園芸店でも「クリムソンクローバー」の名で販売されています。 でも、Amazonで検索すると、1kgの種が2000円程度、畑に蒔く ことを想定されているので、緑肥用でしょうか。この写真も、花壇に 植えられていたので、人手で蒔かれたものだと思います。 写真でも分かるように、かなり派手な花です。 花壇のアクセントとしてはよいのでしょうが、田畑一面に、となると 何となくレンゲの肩をもちたくなるのは、日本びいきでしょうか。


コメツブツメクサ(米粒詰め草) まめ科。
こちらはヨーロッパ原産の純粋な雑草です。 1936年に東京都で発見されたとあります。 シロツメクサをグンと小さくしたような形で、 黄色のくす玉のような花を咲かせます。 これも繁殖力が強く、空き地全面を完全に被って しまっているのをよく見かけます。 背丈もあまり大きくならず、目障りでないので、容認 されているのでしょうか。 それとも、草丈が低いので、草刈り機の攻撃に耐えてすぐに復活できるのでしょうか。 岐阜大学でも、非常にたくさん、面積占有率では1、2を争うくらいに 広く繁茂しています。 岐阜大学では、雑草も生えない荒地が(除草剤でもまいたのでしょうか?) あちこちにありますが、この種をまいてあげれば、と思ってしまいます。


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