初夏の雑草(12/5/11)
雑草も本格シーズンで、あれも、これも取り上げたい、と掲載が追いつきません。
今回は、抜けてしまったものの落ち穂拾いを兼ねて、この季節の雑草の紹介です。
一つは、ニガナのところで落ちてしまったイワニガナ、
二番目は、やはり黄色の花を咲かせるコウゾリナ、
最後の一つはツメクサのところで落ちてしまったウマゴヤシです。
イワニガナ/コウゾリナ/ウマゴヤシ
イワニガナ(岩苦菜) きく科。
和名はイワニガナですが、ジシバリの名の方がよく知られています。
ニガナのところで取り上げた、オオジシバリにそっくり、というか
こちらのジシバリが日本に昔からある方で、そっくりの外来種で
少し大きめな方がオオジシバリです。
オオジシバリとの違いは、花が少し小ぶりなこと、葉の形が
オオジシバリのように細長くはないことです。岐阜大学ではもう、日本古来の
ジシバリはオオジシバリに駆逐されてしまったかと心配していましたが、
見つかってよかったです。
でも、岐阜大学で見かけるのは、多くがオオジシバリのように思います。
これも、WEBの情報ですが、オオジシバリは地中の浅いところを匍匐茎が
伸びるのにたいして、ジシバリは地上を伸びる。そのため、
オオジシバリの方が刈り込みに強い、とあります。
コウゾリナ(剃刀菜) きく科。
越年草の雑草で、ロゼットで冬越しした株が、5月ごろに背の高い花茎を伸ばし、
タンポポを小さくしたような花を多数咲かせます。
群生というより、あちこちに散らばって生えていて、背が高いため
割と目立つ方です。コウゾリナの意味ですが、茎に細かく固い毛というか
刺が生えていて、触ると痛いというので、剃刀(かみそり)菜です。
でも、トゲトゲがどうして「剃刀」なんでしょう。
この刺で、さっと柔肌をなぞって見てください(私はやりませんが)、
答が分かるかもしれません。
花がついている細い茎はそれほどでもありませんが、太くなった下部の
茎は刺が赤みを帯び固くなっていて、触ると結構痛いはずです。
逆に、これを手がかりにしてコウゾリナを探すこともできます。
それらしい花があったら、ぜひとも(そっと)触ってその感触を味わってください。
ウマゴヤシ(馬肥やし)? まめ科。
地中海地方原産で、肥料、牧草とするために、江戸時代に日本に
導入されたといわれています。
各地で野性化している、とありますが、私はあまり見かけたことがありません、
というか、岐阜大学ではこの写真が初めての出会いです。
遠くから見ると、コメツブツメクサに似ていますが、一番の違いは
詰め草の花はくす玉のようなのに対して、ウマゴヤシの花は豆の花
(蝶形花)そのままです。
ウマゴヤシの花はとても小さく、普通に撮るとほとんど黄色い点にしか見えません。
写真を拡大して見てみてください。豆の花そのままなのが、分かるはずです。
この写真、ウマゴヤシの仲間には間違いないのですが、図鑑などで見た範囲では、
種子が渦巻き型にならないことなど、いくつかの点でウマゴヤシと異なる
ような気がして、自信がありません。ひょっとしたら、新種の雑草かもしれません。
どなたかご存知の方、ご教示をお願いします。
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