初夏の木の花(12/5/10)
5月は暦ではまだ春かもしれませんが、植物にとっては初夏です。
この季節に咲く日本が誇る木の花の紹介です。
ヒトツバタゴ/ミズキ
ヒトツバタゴ(一葉タゴ) もくせい科。
クセイ科のトネリコ(別名「タゴ」)に似ており単葉なので、ヒトツバタゴだそうです。
でも、タゴなんて誰も知らないし、困った命名です。この木、対馬と岐阜県木曽川周辺に
のみ自生しているという不思議な木で、岐阜県にとってはハナノキとならんで誇れる
木です。ところが、他の地方の人には見慣れない木のため、「これは何だ」と
いうことで、「なんじゃもんじゃ」と言う名前が付けられています。
ということで、岐阜大学構内にもいくつかありますが、一番見事なのは
岐阜大学の侵入路沿いのヒトツバタゴの並木です。「岐阜大学の花」という
ことなのですが、ここは少し広げてこちら(左・上)も掲載しました。
花の形を見ていただくために、close-upも掲載しましたが、ことらは
岐阜大学内のものです。
私の知る範囲では、ヒトツバタゴがたくさん見られるのは、この侵入路と
メモリアルセンターです。
ヒトツバタゴが奇麗に咲いているのは1週間程度で、
この間五月晴れにめぐり逢えれば幸運です。
そんな日に私が侵入路沿いで写真をとっていると、中年の(私よりは若い)
人が立派なカメラを持って現れ、やはり写真を撮ろうとしていました。
その時ちょっとおしゃべりをしたのですが、五月晴れにつられて、
少し遠くから写真を撮るために来たということでした。
そんな物好きな人が(失礼)、心の中で笑ってしまいました。
でも、この木には、遠くからでも人を呼び寄せる、そんな力があります。
残念ながら、今年は五月晴れという日がなく、よい写真になりませんでした。
ミズキ(水木) みずき科。
北アメリカ原産の花木ハナミズキの方が有名ですが、
こちらは日本に昔からあるミズキです。
ミズキは水が大好きな木で(だから水木、当たり前ですね)、
水辺に植えられたものは生き生きとしていて美しいです。
この写真の木も、岐阜大学では唯一の「水辺」、丸池のそばに
植えられています。
「空を押し上げて 手を伸ばす君 五月のこと/
どうか来てほしい 水際まで来てほしい」。
一青窈の「ハナミズキ」で歌われているのは、当然ハナミズキですが、
こちらのミズキの方がぴったりな気がします。
私の主観では、ハナミズキにはミズキの持つ「力強さ」がありません。
「僕の我慢がいつか実を結び」というには、ハナミズキは
少し派手というか、明るすぎるのです。
ミズキの方は、葉も大きく、花もずっしりと重みがあり、
百年でも待っているよ、という秘めた力を感じます
(写真では感じません?私の技術が未熟なのかな)。
この木も、五月晴れの下でこそ映えるのですが、残念ながら今年は
晴れの日が少なく、昔の写真に登場してもらいました。
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