早春の木の花(12/2/23)

マンサク/ビワ/サザンカ

更新は三ヶ月ぶりです。 冬に咲く花が少ないこともあるのですが、 修論やら卒研やらに追われていて、気がつくともう春です。 今年は春の訪れがいつになく遅く、梅の開花は一ヶ月以上 遅れているようです。春一番の花マンサクとあわせて 冬の花ビワとサザンカを取り上げます。

マンサク(満作、万作)、まんさく科。
とにかく、春一番に咲く花で、一説にはマンサクは「まず咲く」が 訛ったものだとか。本当は高い山やもう少し寒い地方に自生する木です。 多分北国の人がちょうど田植えをする時、雪解けの山に一番に咲く花を、 豊年満作を祈って満作とつけたのではないかと思います。 その花の形のユニークさと、まだ花のない季節に咲いてくれることから、 庭木として利用され、園芸品種もいくつかあるようです。 この写真も園芸品種かもしれません。 私が自生のマンサクを見たのは雪解けの始まった山で、 禿山のような殺風景な中にポツンと黄色の花をつけていました。 でも、花弁の大きさももっと貧弱で、色も透き通るような 薄い黄色だったような。 とにかく、四つの黄色いリボンがヒラヒラと出ている花姿は、 一度見ると忘れられません。 全体の雰囲気を見ていただくために、少し遠くからの写真になり ましたが、UPで見るとまた違った雰囲気があります。 見かけられたら、是非近くでご覧ください。



ビワ(琵琶)、バラ科。
皆さん、身近にビワの木があっても、あまり花のことを知らないようです。 ご覧のとおり、お世辞にも「綺麗」とは言えませんし、 鑑賞する気にもなれない真冬に花を咲かせますから。 でも、写真のように、暖かい日にはアブ(ハチ?)が蜜を求めてやってきます。 昔暖地では結構どこの家にも一本くらいは植えられていて、 子供たちの貴重な食料源になっていたような気がします。 当時は、「おやつ」なんてものはなく、子供たちは自然にあるもの、 ビワ、クワ、グミ、カキなど何でも採って食べていたのです。 今では、大学構内にグミやクワがなっていることを学生に教えてあげても、 誰も食べてくれません。 ちなみに、このビワ、時々無断で味見をさせていただいていますが、結構おいしいです。

サザンカ(山茶花)、つばき科。
「サザンカサザンカ咲いた道♪」と歌われるあのサザンカで、 歌のとおり垣根によく使われます。 本来の自生種では白色一重の花をつけますが、園芸品種では赤が一般的で、 八重も多く植えられています。 サザンカとツバキの違いは、とよく聞かれます。 一般的に、サザンカの花は花弁が一枚ずつ「ハラハラと」落ちるのに対して、 ツバキは花弁が雄しべごと「ストン」と落ちることが多いようです。 花弁が「首から落ちる」ということで、ツバキは武士から嫌われたという 怪しげな話もあります。 で、この写真は少し旬を過ぎていて、花びらが落ちてしまって雄しべが 残っている様子が分かると思います。ツバキでは、普通花が落ちると、ガクの中に 雌しべだけがポツンと残っています。 葉が赤っぽいのは寒さのせいで、暖かくなるとまた緑に戻るはず(たぶん)です。


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