早春の雑草(12/3/10)
オオイヌノフグリ/ホトケノザ/コハコベ
やっと、岐阜大の構内でも、空き地に雑草が再び花を咲かせ始めました。
なんといっても、春一番の花はオオイヌノフグリです。
水色の花が一面に咲き誇る姿を見ると、青春時代の
ほろ苦い思い出が蘇ります。この花は、私には青春時代の象徴です。
オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)、ごまのはぐさ科。
こんなかわいい花に
ひどい名前をよく付けたものだと思いますが、実はもともと「イヌノフグリ」
という在来種があり、それよりも花が大きく華やかな帰化植物なので、
オオイヌノフグリと名づけられました。私は在来種の実物を見たことはないのですが、
写真を見ると「なるほど」と頷ける形の種を付けます。オオイヌノフグリは、なぜか
種が小さく、そのような印象はありません。でも、近頃は「ふぐり」自体が死語
なので、若い女の子が口走っても違和感がありません。チッチとサリー(って
知ってます?)にも、チッチがこの花のくさむらでサリーと戯れるシーンが
あったような。とにかく、春の野原(というか空き地、土手など)一面に
咲きそろった姿は見事です。
Veronica(クワガタソウ属)の花の形はユニークです。
ベロニカの名前で園芸植物にもなっています。
一度近づいてよく見てやってください。
ホトケノザ(仏の座)、しそ科。
これも、花の形がユニークで、一度見ると
忘れられません。名前の由来は、花が付いている根元の二枚の葉を
「台座」に見立てて仏の座と呼んだものでしょう。一応春の花ですが、
結構花期が長く、晩秋の小春日和に陽溜りに咲いているのを見かけます。
極めてありふれた雑草なのであまり注目されませんが、クローズアップで
みると結構個性的で奇麗です。三階草(サンガイソウ)
の別名があるのは、葉が何層にも
なっていて、三重塔にでも見立てたのでしょう。
花には蜜があるので、見つけたらちょっと花を抜き取って食べてみましょう。
なお、春の七草にある「ホトケノザ」はコオニタビラコを指し、
本種ではありません。
コハコベ(小繁縷)、なでしこ科。
いわゆる普通に「ハコベ」と呼ばれている
ものです。
道端というよりは、植え込みの下、あぜ道などにはえる畑雑草です。
春の七草に入っているので、食べられますが、私の記憶では、
あまりおいしいものではありません。「小鳥の餌」によく使われるのもこれです。
花びらを見ていただくと10枚の花弁があるように見えますが、なでしこの
仲間では、すべて花弁は5枚です。
つまり、うさぎの耳のように二つに裂けた花弁が5枚あるのです。
図鑑で調べると、在来の(したがって春の七草の)ハコベはミドリハコベの
方で、コハコベは帰化植物とありますが、ぱっと見では区別は難しいです。
写真でも分かるように、コハコベは茎が赤紫色をしていることが多いようです。
ミドリハコベを見つけたら、またUPします。でも素人はそこまで追求せずに,
どちらも「ハコベ」でよいのではないでしょうか。
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