早春の木の花2(13/3/14)

引き続き早春の木の花です。今回は、よく知られた 沈丁花と、庭木としては珍しいアブラチャンです。
(ジンチョウゲ/アブラチャン)


ジンチョウゲ(沈丁花) じんちょうげ科。
常緑の低木で、花に芳香があり樹形がコンパクトなため 庭木によく利用されます。 中国原産、日本には室町時代に導入されたとも、 古くから和風庭園にはなくてはならない花です。 くす玉のように小さな花を密集して咲かせます。 花色は、ピンクと白(淡黄)のものがあり、 写真は白花種です。名前ですが、香りが沈香に似ていて、 葉の形が丁子に似ているので沈丁花とか。 でも今では、沈香や丁子を知らない人が多く、 あまり説得力がありません。 花は派手ではなく目立たないのですが、芳香が 人々に開花を告げてくれる、そんな奥ゆかしくも自己主張の ある花です。 一青窈の歌にも、「実を結ばないことだらけの汗が、 やっとで沈丁花となってさいた…」とありますが、 何となくわかった気にさせてくれます。


アブラチャン(油瀝青) くすのき科。
落葉低木、雌雄異株で写真は雄株でしょうか。 先に紹介したダンコウバイと同じクロモジ属(Lindera)です。 同じ属だけあって、両者はよく似ていますが、 ダンコウバイでは花柄がほとんどなく、枝に直接花がついているように 見えるのに対して、アブラチャンでは小さいながらも花柄があり、 区別できます。 花柄の先頭に冬芽があり、ポンポンを両手にもったチェアガールだと 言った人がいましたが、至言です。 また、アブラチャンの方が花つきがよく、より派手な印象を受けます。 アブラチャンの名前は、木全体に油が多いことからとか、 ちなみにチャン(瀝青)とは、アスファルトのような炭化水素化合物のことです。 これも、開花の時に、山で出会ってみたい、と思う木です。


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