スイバ - 雄花と雌花(12/5/1b)
今回は、岐阜大学で至る所に見られる大型雑草スイバを取り上げます。
誰でも知っているスイバですが、雄花と雌花あることご存知でしたか?
ここではスイバの性の一面にも触れてみます。
スイバ/雌花/雄花/種子
スイバ(酸葉) たで科。上(左):全体、下(右):雌花。
スイバはスカンポと呼ばれていて、昔の子供はお腹がすいたときに(というか、
常にすいていた)、よくこの茎をかじったものです。みずみずしくて、少し酸っ
ぱい味は、今でも私には懐かしいものです。岐阜大学には、至る所にはびこって
いますので、皆さんもかじってみてください。
この酸っぱい原因は、蓚酸が含まれているためで、大量に食べるとお腹を壊す
(といっても、元々酸っぱいので、そうは食べられません)そうです。若芽は山
菜としても利用され、ヨーロッパでは野菜としても栽培されていたそうです。
ここからは少し学問的な話です。スイバは草本としては珍しく雌雄異株です。つ
まり、雄花と雌花が別々の個体に付きます。雄花と雌花の区別は、慣れるまでは
結構難しいかもしれません。当たり前ですが雄花には花粉があり、また雌花は花
後には種ができます。種が付いているものを探すと雌花が見つかります。雄花で
は、運がよければ、触ると花粉が飛び散るのが見られます。これをヒントに雌花
と雄花を見比べてください。
一般に、雌花は赤っぽく、少しサイズが大きいようです。それに対して、雄花は
サイズも小さいことが多く、花全体が緑っぽく見えます。
スイバ(酸葉) たで科。上(左):雄花、・下(右):雌花と種子
タデが植物学的に有名なのは、人のようにX,Yの性染色体を持っていることで
す。人の場合XXが女、XYが男ですが、タデの場合は、
X染色体と常染色体の比率が0.5を切ると雄株に、
1を越えると雌になるとあります。
雄株と雌株の個体数の比率も1:1ではなく、
雌株の割合が多い(2-4倍?)とのことです。
「花粉は大量に作ることができるので、雄株は少しでもよいのだ」、
なんて勝手に解釈して納得してはいけません。
それなら、人だって男は少しでよいはずでしょう。性決定
のメカニズムは複雑で神秘的なのです。
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