タンポポ3種(12/4/17)

二ホンタンポポ/シロバナタンポポ/セイヨウタンポポ
タンポポの綿毛を飛ばして遊んだ経験のない人はいないと思います。 それぐらい、子供たちには馴染み深い春の野の花です。 明るい日差し、春風、春の野原にはタンポポが欠かせません。 今回は岐阜大学で見られるタンポポの紹介です。


二ホンタンポポ(日本蒲公英) きく科。 タンポポを大きく分類すると、二ホン(在来)タンポポ、とセイヨウ(外来) タン ポポに分けられます。 4ー5月に岐阜大学で大群落を作っているのは、すべて二ホンタンポポです。 でも、本当は「ニホンタンポポ」というのは、一つの種ではなく、 私の手元の図鑑では、二ホンタンポポは、カントウタンポポ、 カンサイタンポポ、エゾタンポポなど、なんと13個にも分類されています。 分類は忘れて、一生懸命に咲いているタンポポを愛でてあげましょう。 タンポポは、太陽が当たると一斉に花を開き、雲に隠れると一斉に花を閉じて しまいます。いままで殺風景だった緑の原っぱが、春の日差しとともに 黄色一色に埋め尽くされる、タンポポは一つ一つが太陽の分身なのです。 年を取ってしまった私でも、子供時代を思い出して 裸足で駆け回りたくなります。


シロバナタンポポ(白花蒲公英) きく科。 
二ホンタンポポの白花種ですが、岐阜大学ではほとんど見かけません。 写真は応生のところで見つけたので、誰かが意図的に植えたのかもしれません。 最新情報:丸池野草園で、黄色のタンポポに混じって、一株だけシロバナ タンポポを見つけました。まさか、植えた人がいるとは思えないので、 きっと野生種です。皆さん、大切にしてあげましょうね。 文献によると、関西では白花タンポポはそれほど珍しくはなく、 白花の方が優勢という地域もあるそうです。 でも、個人的には、タンポポは黄色でないと。


セイヨウタンポポ(西洋蒲公英) きく科。
セイヨウタンポポの特徴は、萼(総包)片が大きく反り返っていることです。 三つの写真の花の付け根の部分が見えるように撮ってありますので、 比較してみてください。花の咲いていないつぼみや咲終わったものを 見るとわかりやすいでしょう。 毎年?、この季節、(教養の授業かしら)先生が 新入生を連れて、大学内の原っぱでタンポポの花をひっくり返して いるのを見かけます。何となくその動作が「スカートめくり」を 連想してしまうのは、私がおかしいのでしょうか。 話を戻して、二ホンタンポポは基本的には春しか花を付けないのに対して、 西洋タンポポは春から秋まで、休むことなく花を付けます。 また、生育地も二ホンタンポポは草原、野原など比較的自然な環境で 大群落を作るのに対して、西洋タンポポは歩道の縁石、植え込みの隙間 など、人工的な環境で見かけることが多いようです。 このように、西洋タンポポはより「雑草」的性質を備えているといえます。 でも、これは雑草一般に言えることですが、雑草=したたか、強靭 と言う連想をする人もいるとは思いますが、雑草はそうした「人工的」 環境でしか生きられない、という悲しい側面を持っています。 雑草は、人手が入らないと、他の植物に負けてしまうのです。 実際にセイヨウタンポポは種が小さく、大量に、遠くまで種を飛ばす ことができますが、発芽時は貧弱で他の植物との光を求める生存競争で、 出遅れてしまうのです。その結果、「弱い」セイヨウタンポポは、 多くの植物が好む野原から締め出され、 道路脇などの誰も住まないような過酷な環境で頑張っているのです。 別に、セイヨウタンポポが(そして雑草が)アスファルトの隙間を 好きなわけではなく、そこでしか生存を許してもらえなかったわけです。 私も常に集団からのけ者にされてきた人間なので、 セイヨウタンポポに仲間意識を感じてしまい、「がんばれよ」と 応援したくなります。 皆さんも、か弱いセイヨウタンポポを応援してあげてください。


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