ツクシとナノハナ(12/4/16)
ツクシ/アブラナ
ツクシ、ナノハナは日本の春を象徴する「原風景」です。
でも、そんな「原風景」も、自然に見られる所はめっきりと
少なくなりました。昔は土手や野原が子供たちの遊び場として
黙認されていたのですが、今ではそのような風景も絵画や映画
の中でしか見ることはできません。あるとすれば、自然環境を
模した公園だけです。
ツクシ(土筆) とくさ科。
ツクシはスギナの胞子茎で、春先にまだ野原が
雑草で生い茂る前に成長し、胞子を作ります。
昔は、このツクシを集めて、「お浸し」にして食べましたが、
近ごろはツクシを摘んでいる人を見かけることがほとんどありません。
お浸しにするためには、袴(ハカマ)と呼ばれる葉?を取らねばならず、
苦労してとっても、お浸しにするとほんの一口しかできず、
がっかりしてしまいます。
でも、あの「ほろ苦い」味は懐かしくって、
今度大群落を見つけたらぜひ挑戦したいと思っています。
で、このツクシ、岐阜大学では極めて珍しいです。
スギナは少しはあるのですが、ツクシはあまり見かけません。
時期を逸しているのでしょうか。
この写真にあるツクシを見つけた時は驚いて、さっそく写真に収めましたが、
その後再び大学内で出会うことはありません。
大学の外でも、昔ほどツクシの群落を見なくなったような気がします。
栄養茎と呼ばれるスギナが雑草として嫌われるため、
徹底的に駆除されてしまうからでしょうか。
ところで、「ツクシ誰の子スギナの子」って言い方、
気になってネットで調べたら、こんなのが見つかりました。
「ツクシ誰の子スギナの子/土手の土そっとあげ/
つくしの坊やがのぞいたら/外はそよ風春の風」。
そのうち、ホタルと同じでツクシが「栽培」される時代が来るのでしょうか。
アブラナ(油菜) あぶらな科。
アブラナって何?、
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
菜の花のことですが、菜種油が採れるのでアブラナが和名となっています。
「菜の花畑」は春の風物詩となっていますが、菜種油を採るための菜の花の栽培は、
今では少なくなっています。代わりに、よく栽培されるのが食用の菜の花で、
先頭の花芽が「菜の花」、脇芽の部分が「なばな」の名前で売られています。
もちろん、花が咲いてしまう(薹が立つ)と、固くて食べられないので、
畑などで花がいっぱいにに咲いているのは、
昔は菜種油を採るためだったと思いますが、今では主として観賞用です。
河川敷や堤防沿いにも、おそらく(護岸/景観のため?)人手により
蒔かれたと思われる大群落がみられます。
アブラナは2年草ですから、毎年種から育つのですが、河原の菜の花は
毎年こぼれ種で育っているのでしょうか。
今普通に見られる菜の花は昔から日本にあったアブラナではなく、
セイヨウアブラナだということですが、私には区別がつきません。
写真もおそらくセイヨウアブラナだと思います。
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