ワスレナグサの仲間(12/5/1a)

ワスレナグサ/キュウリグサ

この季節に岐阜大学で見ることのできる、むらさき科の草花を紹介します。 一方は園芸種、もう一つは純粋な雑草ですが、 花だけを見るとそっくりで、同じ仲間であることが納得できます


ワスレナグサ(勿忘草) むらさき科。
ヨーロッパ原産で日本には明治時代に園芸植物として 輸入されたとあります。 園芸品種の常で、ノハラワスレナグサ、シンワスレナグサと その交配種があり、素人には区別は難しいですが、 一般にワスレナグサとして出回っています。 名前がわすれなぐさ(forget-me-not)ということで、 花を知らなくても名前だけは知っているという人も多いかと思います。 花言葉も「私を忘れないで」そのままで、愛しい人に送るのに最適とか。 意外に地味な花で、いやそれだからこそ、「ワスレナグサ」という 心に秘めたはかない想いを表すことができるのでしょう。 岐阜大学では、半ば野生化して咲いているのがあちこちで見られます。 花序は、サソリの尾のように丸まっているのが、開花に従って下から 順番に開いていきます。 これは「さそり型花序」とよばれ、この仲間に特徴的です。


キュウリグサ(胡瓜草) むらさき科。
ワスレナグサの花を小さくしたような雑草です。やはり「さそり型花序」 をしています。花の色も形も、ワスレナグサにそっくりです。 葉を揉むと胡瓜のにおいがするので、キュウリグサというそうです。 私もやってみましたが、まさしく胡瓜のにおいで、覚えやすいと思います。 花は小さいし、植物体は貧弱だし、よく見ないと他の雑草に混じって見落とし そうですが、岐阜大学では至る所に生えています。 最初私は、ワスレナグサが「野生化」して、貧弱になったものかと まじめに思いました。 そんなわけ(?)で、「西の魔女が死んだ」では、 「東の魔女」である主人公に「ヒメワスレナグサ」と名付けられています。 しまった、負けた、という所です。日頃、「13かんざし」(その話は別にします) と言いながら、「ヒメワスレナグサ」を思いつかなかったなんて。 でも、著者梨木さんの植物知識は生半可ではないようです。 猛然としげった庭の雑草をみて、登場人物に「おいしそう」、 と言わせられるのは彼女ぐらいです。


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