ヤエムグラとヨツバムグラ(12/6/25)
ヤエムグラは誰もが知っている雑草です。
ヤエムグラの仲間にヨツバムグラがあるのですが、
これは普通山野にあり、雑草のように人工環境で見ることは珍しいのですが、
岐阜大学で見かけたので、是非とも報告をしなければ、と急遽とりあげました。
ヤエムグラ/ヨツバムグラ
ヤエムグラ(八重葎) あかね科。
誰でも知っている雑草中の雑草です。全体に細い毛で覆われていて、押しつけると服などにくっつきます。
でも、種ではないので、別に人にくっつきたくて毛を生やしているわけではありません。
ヤエムグラは茎が軟弱なため、自分では重さを支えきれず、この毛を使って他の植物に
絡むことで成長していきます。八重とありますが、輪生する葉が8枚あることは珍しく、
普通は6枚くらいです。春に、写真のようにとても小さな白い4弁の花をつけます。
「八重葎(やへむぐら)しげれる宿のさびしきに人こそ見えね秋は来にけり」
と歌われていますが、これは種としてのヤエムグラを指すのではなく、
蔓草(葎)の総称ではないかといわれています。というのも、秋にはヤエムグラは枯れてしまい、
「しげれる宿」にはならないからです。
この歌のおかげで、ヤエムグラがすごい雑草のように思われますが、比較的おとなしい雑草です。
ヨツバムグラ(四葉葎) あかね科。
ヤエムグラの仲間で、輪生する葉が4枚なのでヨツバムグラです。
こちらは、ヤエムグラと違い、植物全体に毛が無く、つるっとした感じです。
それほど珍しい植物ではないのですが、普通山野に生えていて、
人工的な環境で見ることは少ないような気がします。
実はこれも、あまり人が通らない草原に生えていたもので、草刈りの合間にやっと
花を咲かせることができたのでしょう。種ができるまで、草刈りが入らないことを祈ります。
花はとても小さく1-2mmくらい、でもUPでみるとちゃんとあかね科特有の4弁花です。
葉が6枚でも4枚でも、似たようなものだ、と言わないでください。
雑草屋さんにとっては、天と地の違いです。今まで山野でしか見なかったものを
大学構内で見かけると、「おっ、まだ岐阜大学も捨てたものではないな」と感動してしまいます。
残念ながら現実は、岐阜大学の構内は継続的な草刈りのおかげで環境が人工化してしまい、
いわゆる「雑草」だけが蔓延る世界になっています。
つまり、生態系としての多様性がどんどん失われているのです。
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