セイタカアワダチソウ(背高泡立ち草) きく科。ご存知、帰化雑草の代表です。
山崎ハコの歌(五木寛之作詞)に、「月見草、いいえそげんな花じゃなか、
あれはセイタカアワダチソウ...」とあります。「そげんな」というのは
どげんな意味か知りませんが、当時(70年代)は「今に日本の河原を制覇して
日本古来の芒は無くなってしまうのではないか」と騒がれました。
私の記憶の中では、この花はあの学生紛争後の閉塞感と結びついている
のです。で、当時アメリカ帝国主義(古い!)とならんで嫌われた
セイタカアワダチソウですが、よく見るとなかなか綺麗な花です。
コスモスなどを休耕田に植える取り組みがありますが、「鑑賞」と
いう点からいえば、セイタカアワダチソウは決して負けないでしょう。
また、花の少ないこの季節の貴重な蜜源で、噂によると一部の養蜂業者が
採密のために全国に広めたともあります。ということで、ここでは蜜蜂と一緒の写真を
掲載してみました。このように、セイタカアワダチソウは虫媒花ですので、
花粉症の原因にもなりません。皆さんの迷惑になるどころか、蜜を提供する
ことで、皆さんの生活のお役に立っているのです。もうそろそろ、この花を
仲間外れにするのは止めて、
日本の秋の風物詩として認めてあげても良いのではないでしょうか。
メリケンカルカヤ(メリケン刈萱) いね科。いね科はまっとうな花が
咲かないので苦手です。分類にはあの「たね」の形を覚えていかなければ
ならないのですが、どれもこれも私には同じに見えてしまいます。
ということで、分類が間違っていたらお教えください。
で、このメリケンカルカヤは戦後にすぐに帰化した外来雑草です。
「メリケン」という甘酸っぱい言葉がそれを物語っています。
終戦と同時に押し寄せてきたアメリカ文化、それを当時の人々は
耳で聞いた音そのままの
「メリケン」という言葉で表現しました。メリケン粉、メリケン波止場、
メリケンブルース。このメリケンカルカヤもそれと同時に
(おそらく輸入食物と一緒に)入って来たのでしょうか。
岐阜大では至る所に繁茂していますが、背丈が50-100cmとそれほど大きくないのと、
花穂の形がユニークで私は好きな雑草です。
でも、他のいね科雑草と同じで、地中に根を伸ばして繁殖するため、
一度定着すると駆除するのが難しく要注意外来生物に指定されています。
チカラシバ(力芝) いね科。これは日本に昔からある雑草で、山野にも
普通に見られます。力芝の名前は、人が引っ張っても簡単には(と言うのは
嘘、絶対に)抜けないのでつけられました。子供の頃の遊びで(今でも?)、
野原に生えているこの草の「穂」を縛っておきます。すると、何も知らずに
通りかかった子供(大人も)が足を引っ掛けて転びます。それを見て喜ぶのです。
また、この種(たね)には一方方向に刺が出ていて、衣服なんかに入り込むと、
振動の度に前に進んでいき、ついには奥深く柔肌に到達して痒い・痛い思いを
することになります。これを他人にくっ付けて楽しむというのもあります。
いずれも、私の子供時代の無邪気な遊びでした。
で、このチカラシバ、岐阜大ではいたる所で見られます。駆除するとなると
厄介な雑草ですが、写真のように光を通してみると、なかなか美しいです。
これも背丈が高くならない(7-80cm)ので、まわりの景色に溶け込んで、
秋の風物詩になってくれます。