5月の人里雑草(13/5/9)

この季節に見られる野草雑草のうち、岐阜大学では見られなかったものです。 いずれも、人里で普通に見られる季節限定商品です。
(ツボスミレ/シャガ/ヘラオオバコ)


ツボスミレ(坪菫) すみれ科。
スミレの中では、比較的花が小さく目立たない存在です。 タチツボスミレとの混同を避けて、ニョイ(如意)スミレとも呼ばれます。 日本全国に広く分布する多年草です。 やや湿った草地などに群落を作り、あまり市街地などには侵入しません。 ちなみに、坪というのは庭を指すそうで、庭に生えるスミレだそうです。 また、如意とは僧侶(孫悟空も)が持っている棒のことで、 先端が葉の形と似ているというのですがどうでしょう。 スミレのことを中国で如意草というというからというのは、循環論ですね。 なお、近縁のタチツボスミレは、葉はハート形で似ていますが、花は大型で紫色です。 スミレ、ツボスミレ、タチツボスミレが日本では最も多くみられるスミレです。


シャガ(射干) あやめ科。
人家周辺の森林際などによく群生する多年草です。 シャガは古くに日本に来た中国原産の帰化植物で、すべて現在生育しているのは、 かつて人為的に植えられたものと考えられています。 というのも、日本にあるのは3倍体で、種子ができません。 根茎を伸ばして繁殖しますが、遠くにはいけません。 種ができず人手で広まったという点では、ヒガンバナと似ています。 山中でシャガやヒガンバナを見つけたときは、そこには かつては人が住んでいたのだと考えてよいでしょう。 中国には2倍体があり種ができるそうです。 花がきれいなので、公園や庭にもよく植えられます。


ヘラオオバコ(箆大葉子) おおばこ科。
江戸時代末期に侵入したとされるヨーロッパ原産の帰化植物です。 日本全土の畑地、草原、道端などあらゆる所に侵入し、 要注意外来生物に指定されています。 ひょろ長い花穂と、下から順番に咲いていく小さな白い花が特徴的です。 花を拡大してみてください。なかなかかわいいと思います。 Wikiには「ヨーロッパでハーブとして食用や薬用に利用され、 家畜用飼料としても栽培されている」とあります。 確かに、葉はオオバコと違い柔らかそうな感じです。 葉が細長くヘラに似ていることからヘラオオバコだそうです。


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