木曽川・河川環境楽園にて(13/10/26)
木曽川沿いの河川環境楽園には、自然環境に近い状態で植物が栽培されています。
今回は木曽川の土手や環境楽園で見つけた花々の紹介です。
(ミソハギ/ヤハズソウ/シモバシラ/ワレモコウ/ヤブヅルアズキ/ノアズキ/メドハギ)
ミソハギ(禊萩、千屈菜) みそはぎ科。
野原の湿地や田の畔などに生える多年草です
。お盆のころに咲くので盆花としてよく使われ、ボンバナとも呼ばれています。
名前の由来ですが、前半のミソは、禊に使ったことから、または溝に生えているからとも、
後半 のハギは、花が似ているわけではありませんが、
萩色いうことでしょう。
近縁種のエゾミソハギは、花つきが豪華で観賞用に栽培されますが、
各地で逸出し、「世界の侵略的外来種ワースト100」に指定されています。
ヤハズソウ(矢筈草) まめ科。
全国の野原や道端に生える小型の一年草です。
葉を引っ張ると、矢筈の形に切れるのでヤハズソウです。
草丈は20-50cmですが、花も5mmほどと小さく、咲いていてもあまり目立ちません。
テントウムシとの大きさを比べてください。このように、目立たない草花ですが、
永井荷風が「矢はずぐさ」という随筆を書いています。
シモバシラ(霜柱) しそ科。
山の木陰などに生える多年草です。日本の固有種で、関東以南の本州、九州に分布します。
茎は断面が4角形で、草丈40-70cmほどになります。
花穂は10-20cmで、片側だけに花を付け、薙刀のように見えます。
名前の由来ですが、
シモバシラの根は冬も生き続けるため、枯れた枝に水分が吸い上げられ、
それが夜間に凍り霜柱となる、というのでシモバシラと名づけられました。
ワレモコウ(吾亦紅) ばら科。
山野に生える多年草です。昔はどこにでもあった草花だと思うのですが、
近頃は野生を見ることが少なくなりました。
「吾亦紅さし出て花のつもりかな(一茶)」にあるように、
あまり花らしくありません。それがかえって野趣があるのでしょうか、
詩(うた)に多く読まれ、茶花としても好まれます。
赤い玉のように見えるのは、たくさんの小さな花が集まった花穂で、
赤く見えるのは花弁ではなく愕です。草丈は1-2mほどになります。
語源は諸説がありますが、私は「我もこうありたい」という思いを
表している、というのが好きです。
ヤブヅルアズキ(藪蔓小豆) まめ科。
日当たりの良い草原などに生育するつる性の一年草です。
三出複葉で、小葉は長さ8cmほどの卵型です。花は黄色で1.5cm位です。
豆は長さ8cmほどの筒状で、種子が10個ほど入っています。
栽培されるアズキ(Vigna angularis)の原種とみなされています。
次のノアズキとによく似ていますが、区別点は豆のさやの形、
葉の形と大きさなどです。こちらの写真は、
後ろにインゲンのような実が見えますし、葉も花の3,4倍ほどあります。
実(豆)は小さいですが、アズキと同じようにして食べることができます。
ノアズキ。
日当たりの良い野原などに生えるつる性の多年草です。
8-9月に黄色い蝶型の花をまばらにつけます。
牧野図鑑では「ヒメクズ」として出ています。
確かに、葉はクズに似ています。
ヤブヅルアズキとは別属です。葉の大きさは1-3cm、花は1.5cmくらい、
豆のさやはサヤエンドウのような平たい広線形です。
でも、花はよく似ていて、見比べないと間違えてしまいます。
私も最初は同じ種だと思っていました。写真では、
葉は花と同じくらいの大きさで、特有のくびれがあることがわかります。
メドハギ(目処萩、筮萩) まめ科。
道端や荒れ地に生育する多年草ですが、基部は木質化します。
木曽川の河川敷に群落を
作っていました。箒を逆さにしたような樹形をしていて、
ハギ属(Lespedeza)と言われると、少し似ているかなとも思います。
名前のメドですが、易者が用いる筮(めどき)に使われるのでメドギハギ
がなまったものとも言われています。
漢名は鉄掃箒で、沖縄地方ではお盆のお供えの箒や箸に用いるとあります。
やせ地でも生育できることから、堤防の法面緑化にも使われているとのことで、
木曽川河川敷の群落もそれが逸出したものでしょうか。
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