長良川の堤防ぞいで(13/10/20)
長良川の堤防や河川敷で見つけた秋の花々です。これも、岐阜大学の花々で取り上げていないものを紹介します。
(アメリカネナシカズラ/ホシアサガオ/カナムグラ雄花・雌花/キダチコンギク/キンミズヒキ
/ママコノシリヌグイ/オシロイバナ/ヤナギタデ)
アメリカネナシカズラ(アメリカ根無蔓) ひるがお科。
北アメリカ原産の寄生植物で、一年生草本です。緑要素を欠き、葉は退化して、
細い茎に団子状に付けた花だけが目立ちます。
昭和40年代に東京で見いだされ、今では全国の荒地などに侵入しています。
名前は、アメリカ原産のネナシカズラということです。
アメリカネナシカズラでは茎は白く茎を覆うように付くのに対して、
在来のネナシカズラは茎が太く、赤みを帯び、花序が穂状になるので区別できます。
写真で太い枝は宿主で、それに巻き付いている細い枝がアメリカネナシカズラです。
ホシアサガオ(星朝顔) ひるがお科。
熱帯アメリカ原産の帰化植物で、一年生草本です。第2次大戦後に帰化し、
関東以南の温暖地によく発生します。
他の植物に巻き付いて成長し、一面を葉で覆い尽くします。
花は1.5cmと小さめです。花弁の形が、先端が尖った星形なのでホシアサガオです。
カナムグラ(鉄葎)雄花(上左)・雌花(下右) あさ科。
一年草ですが、成長力旺盛でみるみる地面を覆い尽くしてしまう、雑草中の雑草です。
カナムグラの名前は、蔓の強靭さを鉄に例えたものです。
雌雄異株で、写真には雄花と雌花を紹介しました。
万葉集にある「やえむぐら茂れる宿の…」のヤエムグラは、本種を指しているといわれています。
キダチコンギク(木立紺菊) きく科。
北米原産の帰化植物で、多年草です。茎の基部が木質化するのでキダチの名前があります。
葉は幅3ミリ、長さ2cmと小さいのが特徴です。
花は直径1.5cm程度と小柄ですが、花数が多く茎全体を覆い尽くすほどです。
中心部の筒状花は最初は黄色ですが後に赤みを帯びます。
朝鮮戦争の時に北九州に渡来し、四国、東海地方に分布域を広げています。
名前のもととなったノコンギクは花色に薄紫色がかかりますが、
キダチコンギクは白色です。またコンギクはノコンギクの栽培品種で、花色は鮮やかな青です。
キンミズヒキ(金水引) ばら科。
全国の草地などに生育する多年草です。花が赤色のミズヒキに似て花色が黄色なのでキンミズヒキですが、
ミズヒキはたで科、キンミズヒキはばら科で、あまり似ていという印象を受けます。
どちらかと言えば○○トラノオに似ているので、キントラノオの方が良いように思えます。
ちなみに水引とは、慶事などに贈り物に付ける飾り紐です。
雑草というよりは野草で、自然の残された草原に多く見られます。
ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い) たで科。
蔓性の一年草で、茎に鋭い棘があり、これを用いて他の植物に絡み付いて成長します。
ママコノシリヌグイの名は、憎い継子の尻をこれで拭うということで、棘の鋭さを表現したものです。
昔の人の想像力の豊かさには感心してしまいます。ちなみに韓国では「嫁の尻拭き草」と呼ばれるとか。
パッと見にはミゾソバに似ていますが、ミゾソバには棘がありません。近縁種にアキノウナギツカミがあります。長良川の写真、棘とげの印象が出ていないので、木曽川で撮った写真を追加しました。
オシロイバナ(白粉花) おしろいばな科。
南アメリカ原産の多年草で暖地では越冬します。
元々江戸時代に観賞用として導入されたものですが、各地で野生化しています。
花色は、赤、黄、白色などがあります。夕方に開花し、芳香があります。
このためユウゲショウ(夕化粧)の名前がありますが、
あかばな科にも(アカバナ)ユウゲショウの名前の花があり注意が必要です。
種子は熟すと表皮は黒色ですが、その中に白い粉状の胚乳があり、オシロイバナの名前の由来になっています。
ヤナギタデ(柳蓼) たで科。
砂質、砂礫質の河原などに生育する一年草で、「蓼食う虫」の蓼はヤナギタデです。
葉に辛みがあり、川魚の香辛料として用いられてきました。
岐阜名物のアユの塩焼きに用いられる蓼酢は、蓼の葉をすり潰して酢で伸ばしたものです。
ヤナギタデの名前は、葉の形が柳の葉に似ていることによります。秋には葉が赤く紅葉します。
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