早春の山で(13/3/7)

岐阜でも、彼岸を過ぎるとさまざまな花が咲き始めますが、 まだ寒い山中では木の花が中心です。 まずは、早春に咲く木の花3種を紹介します。


ヒカゲツツジ(日陰躑躅) つつじ科。
山に生える常緑のツツジです。葉が肉質で光沢があるので、 最初はシャクナゲの仲間かと思いましたが、ヒカゲツツジでした。 ツツジ属の中では、シャクナゲ亜属(属の下位分類)とヒカゲツツジ亜属が 肉質光沢葉を持ちます。 名前の通り、少し薄暗い樹林の林床に群落を作っていました。 花の色はかすかに黄色みを帯びた白色で、ちょっと不気味な 神秘さがあります。 岐阜ではよく見るということはなく、比較的珍しい方だと思います。 図鑑には岩場などに自生するとありましたが、これは岩場というほどではない 傾斜地でした。花は4−5月とありましたが、この写真は3月です。 ということで、若干自信がないのですが、ネットで検索してみると 3月に写されたものもあるので、撮影地点が低山ということもあり、 まあ良いことにしておきます。


オニシバリ(鬼縛り) じんちょうげ科。
鬼をも縛れるほど丈夫な樹皮を持つということで、 この名前があります。ジンチョウゲの仲間なので、 あのしなやかな枝を思っていただければ良いでしょう。 夏に落葉するのでナツボウズ(夏坊主)の名前があります。 花は、一つ一つを見ると、確かにジンチョウゲの花に似ていますが、 まばらにしかつかず、おまけに黄緑色ですので、 遠目には花が咲いているとは分かりません。 本当は目立たないだけなのかも知れませんが、 私はあまり見たことがありません。 岐阜近辺では珍しい種だと思います。 雌雄異株でこれは雌花です。



ロウバイ(蝋梅) ろうばい科。
ろうばい科ロウバイ属ということで、特異な種です。 透明感のある花弁は美しく、芳香があるので庭木として好まれます。 梅よりも一足早く開花します。梅の名前を持ちますがウメと 同じバラ科ではありません。 言わせていただければ、どこが梅に似ているのかと思いますが、 昔は花と言えばウメ、ということで、 何でも○○ウメ、と名付けたのではないかと思います 花の名前ですが、花弁が透明で蝋細工のように見えるので、 蝋梅です。中国原産で、野生種は中心付近の花弁が赤みを帯びます (写真左/上)。 中心間で黄色のままの園芸種をソシンロウバイ(素心蝋梅) と呼びます(写真右/下)。ソシンロウバイも清楚ですが、 個人的には原種のロウバイの方が野性味があって好きです。 種からもよく発芽するとあるので、一度種まきをしてみたいですね。 どんな花が咲くのでしょうか。


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