早春の公園で(13/3/9)
公園花という言葉があるのか分かりませんが、
今回は比較的公園に多く植えられている花を紹介します。
ともに多くの花に先駆けて、3月に花を咲かせます。
(カンヒザクラ/ユキヤナギ/トサミズキ)
カンヒザクラ〈寒緋桜) さくら科。
中国南部から台湾にかけて分布する落葉高木でウ。
日本では園芸植物扱いですが、沖縄では野生化しており、沖縄で桜というと、
この緋寒桜をさすそうです。
緋寒桜(ヒカンザクラ)とも呼ばれますが、彼岸桜と紛らわしいので
寒緋桜と呼ぶのが望ましいとのことです。
学名は種小名に「campanulata」が付いており、花が釣鐘状に下を向いて咲くのが
特徴です。高い木の上の方に花が付いていたため、写真も必然的に下から見上げる
アングルになってしまったが、きれいな花を下から覗くというのは、
何となく「スカート覗き」のようで、ドキドキしてしまうのは私だけでしょうか。
緋桜の名の通り、花色は桜色ではなく濃い緋色なため、遠くからでも非常によく
目立ちます。
春まだ花の少ないこの季節に、真っ赤に咲き誇る寒緋桜は、
人だけではなくミツバチにとてもありがたい存在です。
ユキヤナギ(雪柳)ばら科。
園芸品種として公園などに多く植えられる落葉低木です。
石川県には自生地があるそうですが、絶滅危惧I類に指定されているとのことです。
ユキヤナギは、株元から細いしだれる枝を次々と出し、
その枝に小さな白い花を次々とつけて、とてもきれいです。
最盛期には、雪が降ったのように見えるところからユキヤナギの名前があります。
桜より一足は早く咲くように思います。それほど大きくならず、
落ち着いた雰囲気なので周りとよく調和する良い花木だと思うのですが、
残念ながら岐阜大学では見当たりません。
トサミズキ(土佐水木) マンサク科。
四国の山地に自生する落葉低木です。高知の蛇紋岩地に野生のものが多くみられるため、
土佐の名がついています。でも、後半「水木」の名がついていますが、
ミズキ科ではなく、マンサク科です。
ミズキの名前が付けられたのは、葉の形が似ているからですが、
よく見れば「やっぱちがう」と分かります。
(当たり前ですが)マンサクの葉にそっくりです。
トサミズキの類似種に、花が一回り小さいヒュウガミズキ(日向水木)
があります。
両者とも早春花の少ない季節に咲き、樹形もコンパクトなため
公園などに多く植えられています。
岐阜大学には、なぜかマンサクはたくさんあるのに、
トサミズキは見かけません。
ところで、ロウバイ、マンサク、サンシュユ、トサミズキと、
早春に咲く木の花は皆明るい黄色です。
何か理由があるのでしょうか。
早春は競争相手が少ないから、
虫に来てもらうのに、無理して派手な色を作る必要がないとか。
それとも逆に、色を変えることで「虫を選択する」
必要がない、する余裕がないとか。
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