ヤマブキとシロヤマブキ(13/4/12)
春の山に咲くヤマブキと、それと類似のシロヤマブキです。
ヤマブキは5弁花、シロヤマブキは4弁花で、色違いの品種ではありません。
(ヤマブキ/シロヤマブキ)
ヤマブキ(山吹) ばら科。
ブッシュ状に群生する落葉低木で、全国の山地の谷川沿いなど湿地を好んで
自生します。花がきれいなので庭にも植えられ、園芸種も多数あります。
かの有名な「七重八重花は咲けども山吹の…」の歌があり、
実ができないと思われがちですが、普通の山吹は一重5弁花でちゃんと実がなります。
田舎の貧しい少女は道灌に園芸種の山吹を差し出したのでしょうか。
真偽は怪しいですが、後拾遺集にある皇族の歌であったことを考えると、
当時(平安時代)すでに宮廷には八重山吹があったものと思われます。
というか、宮廷人は野生の山吹など知らなかったのかも〈現代人も同じ)。
(=>これについて、異説がWikiに載っていて面白いです)。
茎を折るとスポンジのような白い芯があり、これを取り出して
遊んだ記憶がありますが、何に使ったのか覚えていません。
ここからは駄文です。気になったので調べました。
『小倉の家に住み侍りける頃、雨の降りける日、蓑借る人の侍りければ、
山吹の枝を折りて取らせて侍りけり、心も得でまかりすぎて又の日、
山吹の心得ざりしよし言ひにおこせて侍りける返りに言ひつかはしける
七重八重花は咲けども山吹のみのひとつだになきぞあやしき(後拾遺1154)』
道灌先生が気がつかなかったのは、勉強不足だとしても、
この最初に「蓑借る人」に山吹の枝を持たせたのですよね。
もちろん、歌を付けずに。
で、「なぜ山吹なんか持たせたんだ」とあとで聞いてきたので、
歌を返してやったと。
それって、あんまりだと思いませんか、というより、できすぎで
全て作り話のような気が。
この手の話では、落語の「青菜」がおもしろいです。ぜひとも一度
聞いてみてください。
あ、言いたいことは、落語も和歌も似たようなレベルなんだと。
どちらが不愉快に思うか知りませんが。
シロヤマブキ(白山吹) ばら科。
ヤマブキの白花種と思われがちですが、違う種で、シロヤマブキ属を構成します。
花弁も4枚で、かなりヤマブキよりは大型です。
でも、確かに葉はヤマブキに似ているでしょうか。
秋には光沢のある黒色のタネができます。
日本では中国地方の石灰岩地にまれに自生する、とあります。
主として観賞用に庭に植えられ、これも栽培されているものです。
「庭に植えれば普通の土壌でよく生育するので、日本にあるのは残存植物とすべき」
との記載があります。
うーん、ではこのシロヤマブキ、種も立派にできるのに、
なぜ繁殖地を拡大できないのでしょうね。
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