乗鞍五色が原の森の紅葉(11/10/16)

晩秋の乗鞍五色が原の森ガイドツアー(シラビソコース)に参加した時の写真です。 花はほとんど見られませんでしたが、紅葉と木の実がとても綺麗でした。 (アクシバ/イチイ/シラタマノキ/コシアブラ/ナナカマド/オオバヤナギ/ツルアジサイ/ヤマウルシ/シラカバ)


アクシバ(灰汁柴) つつじ科。
北海道、本州の関東北部、中部地方北部以北に分布する落葉低木で、樹高は50cmほどになります。 秋に赤く熟した果実は食用になる、とありますが、直径5mm程度なので、あまり実用的とは思えません。 アクシバの名前ですが、昔はこれを燃やして灰汁(アク)を作っていたのでしょうか。 最後に、写真はアクシバでよいのでしょうか。 。古い写真なのでよく思い出せないのですが、何となく樹高がもっと高いように見えます。


イチイ(一位、櫟) いちい科。
全国の山地に自生する常緑針葉樹です。雌雄異株で樹高は20mほどになります。 耐寒性があり刈込にも強いため、中部地方以北では庭木としても利用されます。 秋に写真のような赤い実をつけ、甘くて食べられます。 ただし、赤い漿果以外は、中にある黒い種子を含めて猛毒ですのでご注意を。 飛騨の位山にあるこの木を笏の材料として献上した際、「一位」の位を授かったのでイチイの 名前が付けられたと言われています。短歌で有名なアララギはイチイの別名です。


シラタマノキ(白玉の木) つつじ科。
中部以北の亜高山帯以上の草地などに生える常緑小低木です。 花期は7-8月で、釣鐘型の花をつけます。果実は写真のように白い球状で、食べられますが、 サルチル酸(サロンパスなど)の臭いがします。私も食べてみましたが、甘みもあり、 まあ面白い味です。 白い実というのは珍しいので、一度覚えてしまうとよいのですが、 最初は食欲をそそる色ではありません。 同属で赤い実をつけるアカモノに対してシロモノとも呼ばれます。


コシアブラ(漉油) うこぎ科。
全国の冷温帯林の日当たりの良い斜面などに生育する落葉高木で、 樹高は10-20mほどにもなります。春先に出る新芽は山菜として有名で、天ぷら、 おひたしなどになります。また、米沢の笹野一刀彫はこの木を用います。 写真のように、紅葉は黄色でとても綺麗です。 コシアブラの名前の由来は、金漆(コンゼツ)という塗料が取れるところから、 というのですが、なかなか複雑なようです。


ナナカマド(七竈) ばら科。
全国の山地〜亜高山帯に生育する落葉高木で、紅葉が美しいので、 寒冷地では街路樹・公園樹としても利用されます。秋に熟す赤い実は食用になり、 果実酒としても利用されます。名前の由来は、7度竃(かまど)に入れても燃えない、 というのが有力で、材質は燃えにくく火力が強いので、良質の備長炭になります。


オオバヤナギ(大葉柳) やなぎ科。
本州中部以北の山地の河岸などに自生する落葉高木で、樹高は15-25mほどになります。 雌雄異株です。名前は、柳の仲間では葉が大きい(広い)ことによります。 北海道では代表的な河岸林です。写真は周りを威圧するようにそびえる樹姿に感動して撮ったものです。 谷川に洗われるように根を張っていたのですが、全体を入れることができず、見上げるアングルとなりました。


ツルアジサイ(蔓紫陽花) ゆきのした科。
山地の岩崖や林縁に自生する落葉つる性の木本です。高木や岩崖に付着し、樹高が10-15mにもなります。 花期は6-7月ですが、写真のように花柄は紅葉の時まで残ります。 中心部の小さな両性花の周りに4弁の装飾花が付きます。 別名ゴトウヅルとも呼ばれます。類似種のイワガラミは装飾花が1弁なので区別できます。


ヤマウルシ(山漆) うるし科。
全国の伐採跡や崩落地などの二次林に生育する落葉小高木です。 雌雄異株で、5月ごろに房状の花をつけます。 木を傷つけると出てくる樹液は最初は白色で後に黒紫色に変色します。 この樹液が肌に着くとかぶれるとのことです。秋の紅葉はナナカマドに劣らずに綺麗です。 ヤマウルシは、山に生えるウルシという意味ですが、ウルシは中国原産で日本には自生していません。


シラカバ(白樺) かばのき科。
本州中部以北の落葉広葉樹林帯と亜高山帯下部に分布する、日本の高原を代表する木です。 名前は樹皮が白いことによります。牧野などでは、シラカンバとなっています。 開けた明るい場所を好み、崩落地などにいち早く侵入しますが、その後ブナなどに取って代わられます。 風媒花で、北海道などでは花粉症の原因となります。近縁のダケカンバは、より高度の高いところに分布します。


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