北八ヶ岳の花々(06/9/1-2)

2006年9月1-2日に北八ヶ岳に登った時の写真です。
これも、これまで取り上げていなかった花々です。
掲載種: ハナイカリ/ハリブキ実/イブキジャコウソウ/ カニコウモリ/ノブキ/ヤツガタケアザミ(ヤツタカネアザミ)



ハナイカリ(花碇) りんどう科。
全国の山地から亜高山帯の日当たりのよい草地に生育する二年草です。 名前は、写真でも見て取れるように、花が碇の形に似ていることによります。 萼片は4つに裂け、また花弁の下部は距となり、 内側に反り返って「碇」の形を構成します。 ハナイカリ属(Halenia)は、日本では本種のみが生育しています。 花のつき方や葉の形は、リンドウによく似ています。 ちなみに、やはり碇のような花をつけるイカリソウは、メギ科です。


ハリブキ(針蕗)実 うこぎ科。
本州、四国の深山の樹林内に自生する落葉低木です。 樹高は60-90cmくらい、雌雄異株、日本特産種です。 フキの名前を持っていますが、フキの仲間ではなく、ウコギ科です。 葉がフキに似ていて、茎に鋭い棘があるのでこの名があります。 花は緑白色であまり目立ちませんが、秋に赤く熟す実はよく目立ちます。 根を解熱に、また実を利尿に用いるとあります。


イブキジャコウソウ(伊吹麝香草) しそ科。
全国の海岸から高山帯まで、日当たりのよい岩地に生育する小低木です。 樹高10-15cm程度で、匍匐して繁茂します。伊吹山に多数生育すること、 麝香のようによい香りがすることから、この名前があります。 丈夫な花で、園芸店でも山野草として販売されており、 ロックガーデンや、庭のグランドカバーなどによくつかわれます。


カニコウモリ(蟹蝙蝠) きく科。
亜高山帯の針葉樹林の林床に生育する多年草です。 分布は本州近畿から東北、四国です。コウモリソウのなかまで、 葉の形が蝙蝠ではなく蟹に似ているというのでカニコウモリです。 花は数個の筒状花からなり、花冠は5裂、花柱の先は二つに割れて反り返り、 全体として一つの花のように見えます。


ノブキ(野蕗) きく科。
全国の山野や渓谷などの半日陰で湿った所に自生する多年草です。 葉がフキのようで、山野にあるので、ノブキです。 一部栽培品のフキに対して野生のフキをノブキと呼ぶこともあるようですが、 ここで取り上げたノブキはノブキ属で別種です。 頭花は筒状花からなり、中心部には雄花(両性花)が、 周辺部には雌花が付きます。果実には先頭に粘液をだす粘腺があり、これにより動物に付着します。


ヤツガタケアザミ/ヤツタカネアザミ(八ヶ岳薊/八高嶺薊) きく科。
八ヶ岳連峰の高山帯に分布するアザミです。ここでは、ヤツガタケアザミと書きましたが、 近年八ヶ岳に生育するのはヤツガタケアザミではなく、 新種ということでヤツタカネアザミと命名されました。 ヤツガタケアザミは1913年に八ヶ岳で採取されたとして報告されているのですが、 現在それと同種のものは八ヶ岳はもちろん、全国どこでも見つかっておらず、 「幻のアザミ」だそうです。 じゃあ、新種をヤツガタケアザミとすればよいと、素人は思うのですが、 (わざと?)紛らわしいヤツタカネアザミと命名するなんて。


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