南アルプスの花々(2010/8/23-24)

南アルプス甲斐駒、千丈(2010/8/23-24) 南アルプスの甲斐駒ケ岳、千丈岳に登った時の花々です。 これまでに紹介済みのものは、省いてあります。
掲載種:ダイモンジソウ/コバノコゴメグサ/マルバダケブキ/ タカネヒゴタイ/タカネコウリンカ/ミヤマアキノキリンソウ


ダイモンジソウ(大文字草) ゆきのした科。
湿った岩場に生育する多年草で、全国の高山から海岸まで広い範囲に分布します。 花は、少し横を向いて咲き、5弁のうち下の2弁が長く、 大の字のように見えることから、ダイモジソウの名がつけられています。 花は白ですが、まれに薄紅色のものもあり、山野草として販売されています。 変種が多く、葉の大きさ、形などで区別するのですが、 細かい分類は難しそうです。素人はダイモンジソウでよいでしょう。 なお、大文字はダイモジではなく、ダイモンジと読みます。


コバノコゴメグサ(小葉の小米草)ごまのはぐさ科。
高山の草地に生える一年草で、分布は中部地方以北の本州です。 高山性のコゴメグサには、ミヤマコゴメグサ、イブキコゴメグサがありますが、 北村図鑑、牧野図鑑ではコゴメグサ=イブキコゴメグサとしています。 葉の形などで区別するのですが、素人には難しそうです。 イブキコゴメグサは伊吹山(+霊仙?)特産、ミヤマコゴメグサは日本海側、 コバノコゴメグサは太平洋側とすみ分けているようです。 で、これは南アルプスなので、コバノコゴメグサとしました。 なお、コゴメグサの仲間はすべて、半寄生植物だそうです。 コゴメグサの名前は、小さな花を米粒に見立てたのでしょうか。 白い花弁に黄色の模様が入って、とてもかわいい感じの花です。


マルバダケブキ(丸葉岳蕗) きく科。
深山のやや湿った草地、林縁に生える多年草です。 分布は、本州、四国です。 名前は、丸い蕗のような葉をした山に生える草、とそのままです。 メタカラコウ属(Ligularia)で、庭に植えられるツワブキと同じ仲間です。 葉も花もかなり大振りで、メタカラコウに似て、 私は少し「だらしない」という印象を受けます。 大群落を作るので、遠くから見てあげるとよい花です。


タカネヒゴタイ(高嶺平江帯) きく科。
高山に生える多年草で、ヤハズヒゴタイの高山種ということです。 アザミのような花をつけますが、写真のように少し「くしゃくしゃ」 と乱れた印象があります。 トウヒレン属(Saussurea)で、○○ヒゴタイ、○○トウヒレンなど 多数の近縁種があります。 地域変異が多く、葉の形などで見分けるのですが、 素人にはなかなか難しいものです。 タカネヒゴタイは南アルプスと八ヶ岳のみに見られるということで、 南アルプスで写したのでタカネヒゴタイとしておきます。 ヒゴタイという植物もあるのですが、 属も異なりあまり似ていません。 それに、ヒゴタイ自身が「山地に稀な」植物で絶滅危惧種になっています。


タカネコウリンカ(高嶺紅輪花) きく科。
中部地方の高山に生える多年草で、コウリンカの高山種です。 舌状花が小さく、写真では花後のように見えますが、これで満開です。 もとのコウリンカは花色も明るく、長い舌状花が「光輪」のように見えます。 でも、名前は中心の筒状花の花色が赤黄色なので、紅輪花と書くそうです。 タカネコウリンカは花姿では見劣りしますが、独特の色、形は 高山で存在感を示しています。


ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草) きく科。
本州中部以北の亜高山〜高山帯の草地、砂礫地に生える多年草です。 アキノキリンソウとの違いは、アキノキリンソウでは、 広く全草に花をつけるのに対して、 ミヤマアキノキリンソウでは花が頂部にかたまって付くことです。 もとになったアキノキリンソウは秋に咲く「キリンソウ」ですが、 キリンソウはベンケイソウ科の植物で、黄色の小さな花を多数つけます。 アキノキリンソウ属にはセイタカアワダチソウがあります。 今ではセイタカアワダチソウが「秋の麒麟草」にふさわしいかもしれません。 スズメウリ/コミカンソウ/ヒヨドリジョウゴ

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