立山周辺の花々(07/8/12)
2007年に立山に登った時の花々です。これも、多くが紹介済みですが、
記録として写真を掲載します。
(ウサギギク/アカモノ/ダイモジソウ/ハクサンイチゲ/
イワギキョウ/イワイチョウ/イワカガミ/コバイケイソウ/
クルマユリ/ミヤマキンバイ/ミヤマタンポポ/タカネヤハズハハコ/
タテヤマリンドウ/チングルマ/チシマギキョウ/トウヤクリンドウ/ウラジロナナカマド)
ウサギギク(兎菊) きく科。
解説は、平湯ー乗鞍09-8-15
をご覧ください。花の名前は、ビロードのような葉がウサギの耳を連想したのでしょうか。
アカモノ(赤物) つつじ科。
こちらも、解説は立山-剣山08-07-19,20
をご覧ください。変な名前ですが、類縁で白い実のなるシラタマノキに対して、
こちらは赤い実がなるので、アカモノとか。はアカモモが訛ったという説もあります。
ダイモジソウ(大文字草) ゆきのした科。
解説は、南アルプスの花々
をご覧ください。
海岸から高山まで分布し、変異が大きく、多くの変種が報告されています。
こちらは、高山にあるので、ミヤマダイモンジソウとすべきかもしれません。
ハクサンイチゲ(白山一花) きんぽうげ科。
中部、東北地方の亜高山~高山帯の、湿った草原に生育する多年草です。
イチリンソウ属(Anemone)なのでイチゲの名前がついていますが、
大型の花が枝先に数個まとまって付きます。
白色の花弁のように見えるのは萼片です。
しばしば雪渓跡に大きな群落を作り、非常に華やかです。
東北以北にはエゾハクサンイチゲが、四国にはシコクイチゲが分布します。
イワギキョウ(岩桔梗) ききょう科。
解説は、平湯ー乗鞍09-8-15をご覧ください。
近縁のチシマギキョウは花が横、もしくは少し下向きなのに対して、
こちらは少し上向きに咲きます。
イワイチョウ(岩銀杏) みつがしわ科。
本州中部以北の高山、亜高山帯の湿原などに自生する多年草です。
葉は肉質の腎臓形で、葉の形をイチョウに見立てて、イワイチョウです。
夏に花茎を立て、5弁の白い花を数個付けます。
雪渓のあとの、雪解け水が流れている所などによく見られます。
ミツガシワ科イワイチョウ属で1属1種です。
イワカガミ(岩鏡) いわうめ科。
解説は、立山-剣山08-07-19,20
をご覧ください。
イワカガミの名は、岩場に生えていて、葉が(昔の手)鏡のように円形で、
光沢があるから、ということのようです。
コバイケイソウ(小梅蕙草) ゆり科。
解説は、平湯ー乗鞍09-8-15をご覧ください。
大型の植物なので、遠景で写すことが多いですが、
近づいて見ると梅のような花がたくさん集まっているのがわかります。
クルマユリ(車百合) ゆり科。
中部以北、大台ケ原、剣山の高山、亜高山帯の草原に自生する多年草です。
花はオレンジ色の花弁に濃紅色の斑点が特徴です。草丈は50-100cmで、
葉は6-15枚が輪生します。
クルマユリの名前は、この葉の輪生する様子を、車輪の輻(や)にたとえたものです。
鮮やかなオレンジの花は草原の中でよく目立ちます。
鱗茎は食用になり、アイヌ料理では炊き込みご飯にするそうです。
百合根ご飯、作ってみたくなりました。
ミヤマキンバイ(深山金梅) きんぽうげ科。
解説は、立山-剣山08-07-19,20を
ご覧ください。
キジムシロ属で、大きさ、花型など、春の平地で咲く
キジムシロ、ミツバツチグリにそっくりで、高山植物という
印象は今ひとつです。
ミヤマタンポポ(深山蒲公英) きく科。
低地のタンポポの高山種らしいのですが、私には単にタンポポが高山に生えている
だけのようにも思えます。種を平地でまいたら、本当に区別ができるのでしょうか。
ともかく、2000mを超える高山帯の砂礫地に生育するタンポポです。
ミヤマタンポポは、山ごとに変種が区別されていて、
シロウマタンポポ、ヤツガタケタンポポなどがあるそうです。
タカネヤハズハハコ(高嶺矢筈母子) きく科。
本州中部以北の高山帯の草地、砂礫地に自生する多年草で、雌雄異株です。
近縁種には、比較的低山に生えるヤハズハハコがあります。
タカネウスユキソウの別名がありますが、本種はヤマハハコ属、
またウスユキソウはウスユキソウ属を構成し、花姿も異なります。
本種は、綿毛に覆われたビロードのような葉と、
ドライフラワーのような花が特徴です。
タテヤマリンドウ(立山竜胆) りんどう科。
本州中部以北の日本海側の高山、亜高山帯の湿原や湿り気のある草原に自生する
越年草です。ハルリンドウの高山型で、雪解けを待って、真っ先に花をつけます。
草丈は10cmほど、その頂部に1cmほどの花を一個つけます。
花は晴れて日がさしている間だけ開き、夜間や曇天では閉じてしまいます。
白花の変種もあります。
チングルマ(稚児車) きんぽうげ科。
解説は、立山-剣山08-07-19,20を
ご覧ください。
写真は種で、風になびく様子がとても印象的で、
花よりもこの姿を覚えている人も多いと思います。
これが、稚児車(小さな子の遊ぶ風車)に似ているというので、
チングルマです。
チシマギキョウ(千島桔梗) ききょう科。
本州中部以北の高山帯に生育する多年草です。
同じホタルブクロ属(Campanula)のイワギキョウとよく似ていますが、
イワギキョウが少し上向きに咲くのに対して、こちらは横向きに、
もしくは少し下向きに咲きます。
花の形も、こちらは筒が長いように思われます。
名前は、千島列島で多く見られたことによります。
嘗て、積丹島などで採取されたものの子孫(改良種)が
チシマギキョウとして園芸店などで販売されています。
トウヤクリンドウ(当薬竜胆) りんどう科。
中部以北の高山帯の砂礫地や草地に生育する多年草です。
リンドウには珍しく、クリーム色の花弁で、花弁の外側に緑色の斑点があります。
トウヤクとはもともと薬草センブリのことですが、
本種もセンブリと同じく苦くて胃薬として利用できることから、
トウヤクリンドウと名づけられました。
他のリンドウも同じですが、花は日が当たっている間だけ開きます。
ウラジロナナカマド(裏白七竈) ばら科。
日本の固有種で、本州中部以北の高山~亜高山帯の低木林や林縁に生育する、
樹高1-3mの落葉低木です。葉の裏面は粉白色になるため、
ウラジロナナカマドの名前があります。
秋に赤い実をつけますが、熟しても苦く、アルカロイドを含み有毒です。
もととなるナナカマドのほうは落葉高木で、秋に熟す赤い実は鳥類の
冬の貴重な食料になります。ナナカマドの名前ですが、
火持ちが良く7回竈に入れても燃え尽きない、との意味とか、
このためナナカマドは良質な炭の原料として利用されています。
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